アングラ音楽入門

日常を面白くするのは音楽。

ヒップホップが好きだって言うのを恥ずかしがるのが、ずっと恥ずかしかった【ヒップホップ入門:第一弾】

 

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広辞苑10冊分の厚みを持つ音楽ジャンルを知ってるか

 


・ずっと音楽について語りたくて、避けてきた

「好きな音楽ナニ?」って聞かれて困る人間は、恐らく井上陽水ファンの女子大生か、ヒップホップ好きの陰キャでしょう。当方も、もれなくこの一員であり、カラオケ専用の皆が知っている曲を、意識して用意するタイプの人間でした。アンダーグラウンド音楽好きにとってのカラオケ勧誘は地獄でしかないです、マジで。

 ヒップホップが好きだって言うと、「え、ヤンキーのやるヤツ?」みたいな相手の反応が返ってくるし、そこでライムだのフローだの解説しても、「え、キミ大丈夫?」という更なる追い打ちを返されることが、容易に想像されます。だから、「ヒップホップが好きです」と答えることは、「好きな音楽ナニ?」に対して不正解なんじゃないかという感覚が、ずっとありました。

 でも、好きだっていうのが恥ずかしいようなモンだったら、そんな音楽に未来があるはずもないので言っておきたい。ヒップホップって意外と、良いですよと。




・ヒップホップに対する社会のイメージ


 まず、コチラをご覧頂きたい。

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 ヒップホップの分かり易いイメージって、コレだと思います。J-POPばっかり聞いてきた人にとっては、完全に胃もたれでしょう。

 とりあえず目の前の人間なり社会なりをdisるのが、ヒップホップ。他人の曲を引っ張って自由に編集して、好き勝手にリリックを乗っけるのがヒップホップ。

 そういう社会の印象があるから、「分かるヤツだけが聞けば良い」という風潮が、かなりまかり通っています。「先月ジョインした、まだアーリーの企業ですが、来月は新サービスをローンチします」とか言ってるビジネスマンと一緒。実力があるなら、分かるヤツ意外にもやってることを伝えないと、もったいないという話。

 だからもう、「分かるヤツだけが聞けば良い」思うのは止めました。こんなに面白い音楽、もっとたくさんの人間が聞かないともったいない。ビジネスマンも、「先月起業したばっかりの新しい会社に関わり始めましたが、来月には新しいサービスを始める予定です」と言えばちゃんと伝わるんです。ヒップホップの面白さを、伝えられない訳がない。



・ヒップホップを楽しむためのハードル


「ヒップホップを定義しろ」と言われると界隈の方々は恐らく『生き様』と答えると思います。こんなことを言うと30代ビジネスマンが「しゃらくせえ!」と食いかかってくるのですが、あまりにも人によってスタイルが違い過ぎてそれ以外の表現方法がないです。

 つまりナニが言いたいかっていうと、片手間に聞いて楽しめる音楽ではないんですよね。一概にそうとは言えませんが、そういう音楽が多いです。

例えば最近有名なコレなんかが典型。

www.youtube.com




 勉強しながらこれを聞ける人間がいたら、その人北朝鮮のミサイルが落ちても勉強してると思います。そもそもビート重視でメロディーの少ない音楽をBGMにしようと思う方が気がチガっています。だからヒップホップっていうのはJ-POPや邦ロックと同列なんじゃなくて、本や映画と同列に並ぶものです。耳で楽しむものじゃなくて、脳で楽しむものなんです。



・結局、聞いて欲しいだけ。


 ヒップホップってあり得ないくらいの偏見を持たれているから、「なんであんなにcoolでhotな音楽聞かないんだーーい?」なんて語り口調をした瞬間に、誰も見向きもしてくれなくなります。ヒップホップについて何も知らない人の前で喋る時は、「乃木坂好き!」と言ってるそこのアナタの5億%くらい謙虚にいかないと喋れません。


 アイドル好きの人間を見てると、銀のエンゼルを出すためにチョコボール箱買いしてきやがった地元の友人に重なるんです。「それ、完全に商法にハマっとるやん」と。ダマしている方とダマされている方はそれでハッピーなんですけど、傍から見てると、お節介が極まって、「いや、もうちょっと面白いもので喜ぼうぜ」と言ってやりたくなるんです。

 2017年に始まった凱旋MCバトルっていうMCバトルのデッカいイベントがあるんですけど、その主催者の『怨念JAP』が今年の最後に語ったスピーチを載っけておきます。これが、今の日本のヒップホップの立ち位置です。






・いかがだっただろうか


 実はこの記事のタイトルも、MOROHAの歌詞から引っ張ったものでした。初見で気付いていた方は、もう相当のヒップホップ好きか、熱心なMOROHAファンだと思います。

 次の記事は、『ラップを全く知らなかったのに、MCバトルを2つ見ただけで虜になってた【ヒップホップ入門:第二弾】』です。ご覧下さい。

omoinotakeはタダで音楽を享受することに慣れた人類の度肝を抜く

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Omoinotake

 

正直、私はこういう普通に音楽が上手で、普通に歌が上手くて、顔がカッコいいバンドはあえて聞かないんだけど。

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マカロニえんぴつは黙ってても売れるから、えんぴつ削りにブチ込んでくれ

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営業の鉄則って分かります?精通していることと、利他的であること。

そういう意味では、このバンドはロックシーンの傾向に本当に精通していると思うし、時代の流れを読む力が群を抜いてる。

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売れる前から知ってたよってイキりたいなら、the songbardsは間違いないから聞いてくれ

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OTOTOY

 

特段好きでもないあいみょんとかマイヘアの記事とか書いて、そういうのが自分が本当に推したいバンドよりアクセス数持ってくのとか、なんだかなぁって思っていたりしてた頃だったんだけど、このバンドについて書ける場所があるならもうなんだっていいやって思った。

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